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暗闇の息吹

​映像作品

 私は暗闇に無限の可能性を感じる。

暗闇の中に何か未知の物が潜んでいるかもしれない、

暗闇の先に未知の世界が広がっているかもしれないなど、

身近なものなのにも関わらず、それは私の好奇心を強くくすぐる。

​制作過程

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​↑【本編に使用した暗闇の写真(前半4枚)】
と【使用しなかったが暗闇や影が撮られている写真(後半2枚)】
どれも幼児期の自分が撮った写真
​心の奥底の関心ごと
 家族の中で一番眠るのが遅い私は、部屋の明かりを全て消して暗い廊下を歩くことが多々ある。その暗闇の中に入っていく度に、毎日繰り返している事なのにも関わらず、どこか怖さを感じていた。
 ある日、昔のカメラの写真のデータを整理していると、小学校入学前の私が撮った写真が見つかった。それらは一見何を被写体としているのか分からないようなものだったが、見比べていると、どの写真も暗闇が印象的に撮られていることに気づいた。
​ 昔から暗闇は、私にとって大きな関心ごとであったのだと分かり、今も昔も暗闇に感じている何かがいるかもしれない、どこか知らない世界と通じているかもしれない、というような未知の恐怖感を、表現したいと思うようになった。
​リアリティのある
アニメーションを目指す
​ アニメーションを描くにあたり、自らの動きを動画に撮り、一連の動作を観察し、参考にした。こうして生き物の具体的な動きを知ることにより、本当にその場に何かがいるようなリアリティを持たせようと試みた。
​恐怖を感じさせる
体のデザイン
​ 不気味な生き物に見せるために、人間の手のようにも見えるが、比率や細さにどこか違和感を感じる形にデザインした。
​音楽の制作
 前半は静けさや緊張感を、後半は何かに見られているような、または何かが迫ってきているような恐怖と焦燥を表現した音楽の制作を試みた。そのために、緊張感や恐怖を感じさせるような、ホラー映画のテーマ曲などの特徴を分析し、テンポや音程の高低、音の組み合わせ、使われている楽器などを参考にした。
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